音楽は音量の強弱を付けることによって、よりいきいきとしたものになります。
曲の盛り上がり盛り下がりを付けたり、拍子感を出す
(2拍子や3拍子は1拍目が強いとか、4拍子の曲は1拍目が強くて3拍目がやや強いとか)
ために音量の強弱を付けるのです。 ピアノやギターなどの演奏楽器は、演奏者によって音量を変化させることができます。 ピアノだったら鍵盤をたたく強さを変えることによって音量を変化させます。 しかしオルゴールの場合は、音の出る鉄片をはじく強さを変えることができないので、 音量の変化ははじく音の数や音の高さなどで付けるのです。 では、今回は童謡の「春が来た」を例題にして編曲してみましょう。 ♪1.原曲のチェックまずは原曲の楽譜を見てみましょう。オルガニート用曲カードの黒の縦実線を4分音符の幅にすると、幸いこの曲には 同じ音が短い間隔で続けて出てくるために使えないところはありません。 緑色の音符は、オルガニートにはない音なので、どうにかしなければいけません。 ♪2.編曲その1〜オルガニートにない音をどうにかしましょう〜まず、4小節目の初めにある低い「ソ」をどうにかします。 どんな方法があるか考えてみましょう。
[試聴]のマークをクリックすると、それぞれの方法を聞くことができます。 実際に編曲するときは、ピアノやギターなどを持っていれば、自分で弾いて確認してみるのが いいと思います。楽器がなければ、思いきってカードを作って聞いてみてから、 穴を増やしたり穴を埋めたりして修正をしてください。 次ぎは7小節目です。どんな方法があるか考えてみましょう。
♪2.編曲その2〜音量の強弱をつけましょう〜原曲譜に書いてある強弱記号(音量を大きくしたいときは音をたくさん使うのが定石です。 音の数を増やすときには、同じ和音の音もしくは近くで使われている音 を増やしてあげるようにしましょう。違う和音の音を使うと濁った響きになったり、 明るいはずが暗い感じの響きになってしまったりします。 和音についての詳しいことはまた今度書きます。 では実際にやってみましょう。
♪3.カードの製作この曲は4拍子なので、オルガニート用カードの縦の実線4本おきに線をなぞって小節がわかるようにしましょう。 小節数も書きこんでおくと間違いの防止になります。 編曲譜を見ながら、メロディの穴あけ位置に印をつけて、パンチで穴をあけ聞いてみましょう。 間違いがなければ伴奏の印付けをして穴あけをして聞いてみて間違いがなければ完成です。 音が少ないなと思ったら追加して穴をあけてみましょう。 音が多すぎると思ったらあけた穴を粘着テープなどでふさいでください。上の編曲譜をカードに印付けをするとこのようになります。 |
まとめです。
さて、次回は[STEP2.ゆっくりな曲の編曲]です。 |