[編曲コース・基礎編]で、オルガニート用カードの縦実線の間隔を、楽譜上の4分音符にするのが
一般的という話をしましたが、これは曲のテンポ(速さ)によって異なります。
今回は、曲のテンポによってオルガニート用カードの縦線をどう使いわけたらいいか、
その目安について、お話します。♪1.オルガニートカードの1拍の長さ
もし、縦実線の間隔を2分音符にした場合は、曲によっては使えない音がたくさん出てきてしまうことでしょう。 逆に8分音符にすると、使えない音がずいぶん減って編曲しやすくなります。ところが、 カードの長さは4分音符単位で編曲した場合の2倍になってしまいますし、 演奏するときハンドルを回す速さも2倍にしなければならないのです。 速めの曲の場合には、ものすごく速くハンドルを回さなければならなくなります。 でも、ゆっくりな曲の場合にはハンドルを速く回す必要もないので、お勧めです。 では、曲のテンポがどのくらいまでなら、縦実線を8分音符にしても大丈夫なのか、 をお話する前に、曲のテンポは楽譜にどのように表されているか見てみましょう。 ♪2.楽譜のテンポ表示楽譜のテンポ表示は曲の初め(楽譜の左上)に““ 言葉で表すときは、主にイタリア語の形容詞が使われます。 主要な用語を遅いほうから順に並べ、日本語の意味と数字で表したときの目安を表にまとめました。
ただし、メトロノーム記号はあくまでも目安です。そのとおりでなければいけないということはありません。 最終的には、自分の好みのテンポで演奏するのが一番です。 ♪3.曲のテンポと拍の長さの目安[作品集]で公開している編曲作品の中で、 最もテンポの速い曲は「一週間」(♪4.例題1「うさぎ」[編曲コース・基礎編]で例題として編曲した「うさぎ」の楽譜には “[編曲コース・基礎編]での、編曲楽譜に今回の変更点を加えました。 これをカードにするとこのようになります。 |
[編曲コース・基礎編]で編曲したものと、今回の編曲を聞き比べてみてください。
♪5.例題2「かなりや」この曲の楽譜にはメトロノーム記号で“比較のために、4分音符単位の編曲をするときと、8分音符単位の編曲をするときの両方を 見てみす。緑色の音符はオルガニートにはない音です。 青の音符は、同じ音が狭い間隔で出てくる部分です。 |
下の編曲譜は、色の付いている音符を省略したり他の音で代用したものです。
更に、グレーの音符は新たに付け足した音です。 |
これをカードにすると、下のようになります。 |
もし、もっと長い曲でカードの長さが足りない場合は、2枚のカードを粘着テープで貼り合わせれば
大丈夫です。その場合は、カードとカードが重ならないようにして、表からも裏からも粘着テープを貼るといいです。 上の編曲譜を演奏するとこんな感じに聞えます。[かなりや試聴]いかがでしょうか。 |
まとめです。
さて、次回は[STEP3.ハ長調以外での編曲]です。 |