「アルペジオ」とは、和音の各音を同時にではなく、下または上から順番に少しずつ
ずらして演奏することです。
アルペジオを上手に使うと、曲の雰囲気をぐっと変えることができますので、参考にしてください。♪1.アルペジオを使う目的どんなときにアルペジオを使うのか、色々な場合がありますが、主な使われる目的を紹介します。
♪2.アルペジオを使う場合と使わない場合の聞き比べまず、童謡の「ゆりかごうた」をアルペジオなしとアルペジオありで聞き比べてみてください。 アルペジオを使うか使わないかの違いだけで、使っている音はすべて同じです。 いたるところでアルペジオを使っていますが、 アルペジオのあるほうが、柔らかさやゆったり感が出ているような気はしませんか。 上記の使用目的1から3にあてはまると思います。次は「荒城の月」です。アルペジオを使っているのは2箇所のみです。 曲の真中へんの盛り上がる部分と、曲の最後の部分です。 1曲の中で、「ここぞ」というところだけにアルペジオを使うと、その部分を強調したり、 印象的にすることができます。使用目的6にあたります。 また、曲の真中へんでアルペジオを使っている部分は、メロディが低い音から高い音へと 跳ぶところです。なめらかかな感じになっているでしょうか。使用目的の7にあたります。 使用目的4もあてはまるかもしれません。 ♪3.編曲例アメリカ民謡の「オーラ・リー」、エルビス・プレスリーの「ラブ・ミー・テンダー」の 元になっている曲です。この曲の編曲を例にしてアルペジオの使い方を紹介します。まずは、楽譜を見ながら試聴してみてください。 [オーラ・リー試聴]今回はいきなり編曲譜です。ゆっくりな曲ですが、 4分音符単位で編曲しました。音符の左側にある縦の波線はアルペジオの記号です。
♪4.カードの作り方最後に、カードを作るときの注意です。 「オーラ・リー」をカードにすると下のようになります。アルペジオの部分は、斜めに線を引いてその線上に穴をあけるようにします。 斜線の傾きは大きいほど音の鳴るタイミングのずれが大きく、 ゆったりしたアルペジオに、傾きが小さいときは速めのアルペジオになりますが、 実際には演奏するときのハンドルを回す速さで調節できます。 なので、適当で大丈夫です。でも長い音の部分でアルペジオを使うときは、 次の音までの間隔がたくさんあるので、斜線の傾きは大きめにすることが多いです。 斜線を引く位置は、通常は和音の1番低い音と1番高い音のちょうど 真中くらいが縦実線と交わるようにしますが、これもだいたいで大丈夫です。 15小節目のパターンは、1番低い音が縦実線と交わるように、1番高い音が8分音符になるように 斜線を引きます。 穴あけ位置の印は斜線と横線が交わった部分に付けます。 |
まとめです。
次は[STEP5.和音1・コードネームの話]です。 |