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オルガニート作曲・編曲講座

編曲コース STEP6

♪和音の話2・自分で和音を調べよう♪

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 今回は、楽譜にコードネームが書かれていないときに、自分でコードネームを調べる方法を 説明します。その鍵は、主に伴奏で使われている音にあります。

♪1.ハ長調でよく使われる和音

 まずは前回のおさらいです。ハ長調でよく使われる和音とコードネームをもう一度見てみましょう。
ハ長調の3和音


♪2.伴奏からコードネームを推測する

 わかりやすい曲で説明します。[STEP1]で例題にした童謡の 「春が来た」を例にします。

「春が来た」原曲譜

 主に伴奏を見ます。伴奏で使われている音を、構成音に持つ和音を探せばいいのです。
  • 1小節目は「ド」と「ミ」と「ソ」の音しか使っていません。 「ドミソ」の和音です。つまりコードネームでいうと「C」です。
  • 2,3小節目も同様。
  • 4小節目の前半は、「ソ」と「ファ」しか使っていません。 ちょっと情報不足なので、こういつときはメロディも見てみます。 使われているのは「レ」です。「ソ」と「ファ」と「レ」の3音を使う和音は「G7」です。 「シ」がありませんがこの部分では使わなかっただけですので、気にしないでください。
  • 6小節目は、「ド」と「ファ」と「ラ」しか使っていないので、コードネームは「F」になります。
  • 7小節目の前半は「C」、後半は「G」です。
 どうですか、結構簡単ではないでしょうか。

♪3.編曲の実線

 では、編曲をしながらコードネームも調べてみましょう。今回の例題曲は「夏は来ぬ」です。 まずはいつものように原曲譜を見ならがチェックしましょう。
「夏は来ぬ」原曲譜

 すべての小節のコードネームがわからないと、編曲ができないわけではないので、編曲をしながら 必要なときに、コードネームを調べることにします。
 では、編曲譜です。赤○印は省略した音、グレーの音符は追加した音です。

「夏は来ぬ」編曲譜

  • 1小節目は、静かめに始めたいので2拍目以降の音を省きました。
  • 2小節目の後半もだんだん弱くしたいので、音を省きました。
  • 4小節目は、伴奏の「ファ♯」と低い「ソ」がないので省略。 同じ音が続いているところは、すべて2個目を省略します。
  • 5小節目は、クレッシェンドして強くなっているところなので、 何の和音が使われているかを調べて音を増やします。 1・2拍目は、「ファ・ラ・ド」が使われているのでコードネームは「F」 だと推測できます。1拍目は「ド」は使えないので、「ラ」を追加します。 2拍目は、「ファ」が一つ使えないので「ド」で代用します。
  • 7小節目は、低い音を2オクターブ上げます。更に盛りあがる感じにしたいので、 音を足しましょう。小節の前半は、「ド・ミ・ソ」が使われているので、コードネームは「C」です。 1拍目に「ミ」を追加することにします。
    3拍目で使われているのは「レ・ラ・ファ」なので、「Dm」ということになります。 「レ」を足しました。
カードに印をつけると下のようになります。
「夏は来ぬ」カード印し付け例

 演奏するとこんな感じになります。[夏は来ぬ試聴]

まとめです。

  • コードネームを調べるときは、その部分で使われている音を構成音に持つ和音を探しましょう。
  • 主に伴奏を、伴奏だけでわからないときはメロディも見ましょう。
  • 強弱をつけるときは、弱では音を省き、強では音を足しましょう。


 次回は[STEP7.メロディの音域を操作する]の予定です。お楽しみに。