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オルガニート作曲・編曲講座

作曲コース STEP1

♪盛りあがり盛り下がりをつけてみよう♪
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基礎編では、完全に偶然性による曲作りでしたが、今度は少しだけ音のイメージを持って カードに描いてみましょう。

♪1.音の高低

 カードの上のほうに穴をあけると高い音が出ます。下のほうに穴をあけると低い音が出ます。 高い音・低い音をどのように組み合わせてみるかを意識して、構想を練ってみましょう。

 例えば、
  • 最高音から始めて、一気に低いほうへなだれ落ちる。
  • 高い音低い音を蛇行しながら繰り返していき、最後は真中の音で終わる。
  • はじめは高いほうの音だけでチロチロ、次ぎは低いほうの音だけでモゴモゴ。
  • 低い音から高い音へ何度も繰り返し登っていく。
 などです。

♪2.盛りあがり、盛り下がり

 低い音より高い音を使ったほうが明るくにぎやかな感じに聞えます。 低いほうの音からだんだん高いほうの音を増やしていくと盛りあがって聞えます。
 音が少ないより、音が多いほうがにぎやかだったり、ゴージャスに聞えます。 音の数(密度)をだんだん増やしていくと盛りあがって聞えます。  曲のどこで盛り上げるか、盛り下げるかを意識して、構想を練ってみましょう。

 例えば、
  • 高い音から低い音までたくさんの音を使って始めて、だんだん少なくして最後は一番低い音 で終わる。(最初が盛りあがりで、だんだん盛り下がっていくパターン)
  • 真中の音から始めて、高い音低い音両方に広げていき、また真中の音に徐々に戻って終わる。 (真中が盛り上がりのパターン)
 などです。

♪3.その他

 まったく音のない部分、いわゆる「間(ま)」を入れてみるのも趣があるかもしれません。 もっとも、オルガニートを演奏するときにハンドルを回すのを少しの間止めれば、「間」はできます。
  一度にたくさんの音を鳴らすように、縦一直線に音を並べると「ジャンッ!」と迫力のある音が 出ます。その場合、すべての横線上に穴をあけると、 穴と穴がつながってカードが切れやすくなってしまうので、 横線1本や2本おきくらいに穴をあけるといいでしょう。

 以上の傾向を気にしながら、イメージをふくらませていろいろなパターンを考えて、組み合わせて、 カードに絵というよりは幾何学模様を描いてみてください。 前回の「基礎編」を参考にして、穴位置に印をつけてパンチで穴をあけて演奏して、 どんな感じになるか聴いてみてください。

 例えば、下の作品は「冬から春へ」というタイトルです。始めはハラハラ雪が降る感じ、 中間の高い音は春になって鳥がさえずっている感じ、後半の下から上へ登っていく音形は 草木が芽吹いていく感じ、最後は太陽がサン・サン・サンの感じです。 カード印付けの例
カードにイメージを描いて穴あけのための×印をつけた例。クリックすると大きい画像が見られます。
このカードをオルガニートで鳴らすとこんな音がします。 「冬から春へ」(MP3/296KB)



[STEP2]では、沖縄風の曲作りにチャレンジです。