使う音を制限して曲を作ると、いろいろな独特の雰囲気を持った曲になるのです。沖縄風とか、
和風な感じとか。。。
♪1.沖縄風の曲に挑戦
沖縄の音楽は「ドミファソシド」という音階でできているものが多いです。
つまり、「レ」と「ラ」を使わないで曲を作ると沖縄っぽい雰囲気の曲になる可能性が高いのです。
まず、ごく普通の音階の「ドレミファソラシド(長音階)」と沖縄音階を聞き比べてみてください。
「長音階」 「沖縄音階」
では、実際にやってみましょう。
- オルガニート用カードの左端や右端には縦に下から「ドレミファソラシド....」
と書かれています。各横線が何の音に対応しているのかを表しています。そこで、
「レ」と「ラ」と書かれた横線に色を付けましょう。この音は使わないという目印です。
- あとは基礎編やSTEP1の要領でカードに絵や幾何学も用などを描いてください。
- 穴あけ位置に×印をつけるとき、先ほど色を変えておいた「レ」と「ラ」の位置に
は×印を付けないようにしましょう。
- あとは×印に従ってパンチで穴をあければ完成です。演奏してみてください。
ひとつだけコツがあります。
始まりの音を「ド」「ミ」「ソ」のどれかにして、終わりの音を「ド」にすると、
おさまりがよくなるので、試してみてください。
カードにイメージを描いて穴をあけた例。クリックすると大きい画像が見られます。
題名は「沖縄の風」です。
このカードをオルガニートで鳴らすとこんな音がします。
「沖縄の風」(MP3/219KB)
♪2.もっと手っ取り早く作る方法
STEP1までに作った曲を沖縄風に改造する方法をご紹介します。
- これまでに作ってある穴のあいたカードの「レ」と「ラ」の位置に、裏から粘着テープを
貼ります。粘着テープを幅3mmに細長く切って、他の音の穴をふさがないように気をつけて貼ってください。
- これで完成です。演奏してみてください。
♪3.その他の音階
沖縄音階のほかにもいろいろ特徴のある音階があります。以下に3つの音階を紹介しますので、
上記の方法で作ってみてください。
- ヨナ抜き・・・「ファ」と「シ」を使いません
日本の童謡や演歌、韓国や中国の曲、スコットランド民謡などに幅広く使われている音階で
俗に「ヨナ抜き」という音階があります。
「ドレミソラド」(←クリックすると音が出ます)
という音階ですが、抜けているのは「ファ」と「シ」です。「ド」から数えて「ファ」は4番目、
「シ」は7番目なので「四七抜き」と呼ばれています。童謡の「チューリップ」「春よ来い」、
スコットランド民謡の「蛍の光」などがこの音階でできています。沖縄音階と同じように、
始まりの音を「ド」「ミ」「ソ」のどれかにして、終わりの音を「ド」にすると、
おさまりがよくなるので、試してみてください。
- 陰旋法(陰旋法)・・・「レ」と「ソ」を使いません
日本古謡に多く使われる音階で、「ミファラシドミ」(←クリックすると音が出ます)
という音階です。「さくらさくら」や「花嫁人形」
などがこの音階で作られています。
この音階は「ド」から始まる音階ではなく、「ミ」から始まる音階です。曲の始めは何の音でもいいですが、
曲の最後は「ミ」か「シ」にすると、雰囲気が出ます。
- 律旋法(律旋法)・・・「ミ」と「シ」を使いません
中国の伝統的な音階です。日本の雅楽などでも使われます。
「ドレファソラド」(←クリックすると音が出ます)という音階です。
「竹田の子守唄」がこの音階でできています。「ド」か「ラ」から始めて「ド」か「ラ」で
終わってみてください。
上記の他にも、使わない音を変えて、始まりの音と終わりの音を変えて、新しい音階を考えて
作曲してみてください。
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